ジョニログ

札幌で働くIT系おじさんが技術の事、料理、車、DIYなど色々な事を記録します。

スタッドレスタイヤの性能向上が止まらない

 

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こんばんは。

 今日は用事があり車で街中まで行ったのですが、路面はブラックアイスバーンでつるつるでした。こういった誰が見ても滑る!という道路の場合、逆にあまり事故を見かけないものでして、今日も路面状態が最悪な割には1件も事故を見かけませんでした。

 

ずるずるに滑る路面を走っていて、スタッドレスタイヤについて少し考えてたので、考えた事を整理してみました。今日は完全に自己満足の雑記です。

 

スタッドレスの歴史

私が子供だった頃はまだスパイクタイヤ全盛の時代であり、スタッドレスタイヤというものはまだありませんでした。スパイクタイヤは金属製のスタッドが付いたタイヤで走行するため、普通の乾燥した道路を走行した場合アスファルトは削れてしまいます。この削れたものが粉塵となって大気を汚し、健康被害が広がりました。

 

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今でもかすかに記憶がありますが、道路脇の雪は今よりも黒くドロドロだった記憶があります。今では当時と比較して排ガス規制もより強化され、ディーゼルエンジン車も減っているので、一概にスパイクタイヤだけが悪かったとは言えませんが、スパイクタイヤが大きく影響していた事は確かでしょう。

 

今思うと当たり前だろう!と思うような事でも、当時は気が付かないものです。当たり前に大気が汚染された状態であった当時は、なぜ冬の札幌や仙台などで顕著に気管支喘息などの健康被害が増えるのか、ハッキリと認識されていなかったと言います。

 

皆気が付いていたのかもしれませんが、社会的に大きな影響がある場合、ハッキリとしたエビデンスが無いと、その使用を簡単に中止したりする事は難しいという事はままある事です。

 

法律の改正

そんな状況を受け、1983年に仙台市で初めて自粛指導要綱が施工されました。その後、全国で初めてスパイクタイヤの使用を法律的に禁止したのは、1985年12月の宮城県の条例だったのです。

 

その後北海道では、1987年に札幌市、1989年に北海道全域で禁止される条例が制定されました。一般的にスパイクタイヤ禁止条例という条例です。この法律により、一般の人たちはスパイクタイヤを公道で使用する事ができなくなりました。

 

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当時は、

「えっ、スパイクタイヤ禁止してどうすんの??絶対に事故が増えるじゃん・・・。」

といった感じで、なんだかやばい事が起きた!というような感じで、社会的に大人達がざわざわした雰囲気になっていたような記憶があります。ちなみにスパイクタイヤが禁止になった1989年は、平成元年なんですね。

 

法律の内容

上記でも記載した通りですが、確認していくとこの法律、条令という事であり、道路交通法とはまた違う括りである事が分かりました。・・・法律難しい。道路交通法とはまた違うということです。 

スパイクタイヤに関する規制について | 環境生活部環境局環境政策課

 

対象地域

まず対象地域が北海道と東北の一部に限定されます。極端な話し、東京でスパイクタイヤを履いてガリガリしていても、法律的な問題は無いという事です。これはおじさんも40年以上生きていて今まで知らなかった。

 

禁止される道路

しかも禁止されている地域においてもアスファルト路面を」スパイクタイヤで走行してはいけないとあります。つまり、圧雪路などの雪道であればOKという事です。元々の法律の経緯から、アスファルトが削れるのが問題であったため、実は雪道であれば問題なし!という事なのです。

 

これも全然知らなかった…。てっきりスパイクタイヤを履いて公道を走行したら全部NGだと思ってたよ…。

 

スパイクタイヤを見かけない訳

スパイクタイヤは1990年、社団法人日本自動車タイヤ協会スパイクタイヤの生産等の中止を表明した事で実質的に、その歴史に幕を下ろします。一部特殊車両向けなどに生産を継続はしていますが、各メーカーが同時に「もう作るのやめようね」と約束しスタッドレスの生産にシフトしていったのです。翌1991年に日本でスパイクタイヤの販売が中止されました。

 

ちなみに未だに中古市場ではスパイクタイヤの取引は行われていて、かなりの高値で取引されています。これは上述の経緯からも、希少価値が高いという点が価格を押し上げているものと思われます。

 

スタッドレスの発売

日本での発売は、ミシュランから1982年に発売されたものが1号でした。その後、ブリジストンからはブリザックが1988年に発売を開始しています。現在は2017年なので、29年が経過しており発売してから30年目のシーズンに入っているという事になります。

 

ブリジストン北海道民

北海道民にとってスタッドレスといえば、ブリジストンのブリザックシリーズがある種のブランドのようになっています。タクシー使用率〇〇%とか、ばんばんCMを流していたという効果もあるのでしょう。おじさんもタイヤ専門店などで、オススメを聞いた場合は、ブリザックシリーズを進められるという事がほとんどでした。

 

10年ほど前に、とあるタイヤ屋さんに聞いた話では、毎年シーズンごとに業界関係者が集まって各社のスタッドレスタイヤ性能テストを行うらしく、その性能比較では、やはりブリザックシリーズが高い数値を残していたようです。

 

タイヤ屋さんは、

ブリジストンは高いだけはあるから出来ればブリザック。ただ安いからと言って、クルミはいかん。クルミは効かん!」と言ってた気がする。※かなり昔の話なので最近は不明。

 

なので、今日はブリザックに着目して掘り下げていこうと思う。 

 

ブリザックの歴史

という訳でブリザックの発売年表をザックリとまとめてみました。

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この表から分かるのはニューモデルは概ね3年の周期で発売となる事が分かります。今年VRX2というニューモデルが発売されているので、次は2020年か2021年にBLIZZAK VRX3が発売されるのでしょう。

 

そして一般的にタイヤの交換時期というのは、3シーズン程度な筈なので、交換サイクルで、ニューモデルに履き替えるという事になるのでしょう。

 

ブリザックの技術 

次にブリザックに使用されている技術要素をまとめてみました。

うん。なんか苦しい感じがヒシヒシと伝わってくるネーミングです。

〇〇〇〇2、か〇〇〇〇Z、と進化させている事が分かります。基本的には何か新しい技術で開発したゴムでタイヤを作り、それを1回進化させて終わり。

 

上記の規則から考えると次モデルは「アクティブ発砲ゴム3」とは成らず、XXXX発砲ゴムという新技術となるゴムを採用したスタッドレスになるのでしょう。きっと。

 

どれほど進化したのか?

で、今日ふと疑問に思ったのがこれ。

「そういえばスタッドレスって進化してんの?毎年そんな事CMで言ってるけど」

 

スタッドレスの歴史は30年あり、毎年性能向上しているという事は発売当初から比較すると、ずいぶんと性能アップしているんだろうなーと!?勝手な思い込みだけど。だって毎年「氷上性能〇〇%アップ!」とかCMやっている気がしますぜ。(気のせい)

 

という事はだ仮に1年で性能が10%アップしていたら、30年後には300%アップという事になりますよ皆さん。けど3年でモデルチェンジだから、3年で30%アップさせてるんだね。

 

で、300%アップという事は、初代スタッドレスが停止まで15メートル掛かっていたとしたら、今は5メートルで停止できるという事だ。うーんと、初代:300メートル滑ってた→最新:100メートルで停止可能。凄いぞ。

 

という事で仮にこの先30年後も同じ成長曲線を描いた場合、600%アップになりますな。15メートル→5メートル→2.5メートル。そのうちビタッと止まりそうだなw

 

実際の進化は?

ブリザックの公式サイトを確認すると本当に、初代とVRX2では、制動距離が1/3となっているらしい。300%だ。毎年10%アップ。すごい!

 

進化の方向性について

その他の進化として停止性能のみならず、年数が経過した歳の寿命という面での進化もあるので、今後はどうなっていくのでしょう。開発者目線で考えると難しいですよね。

 

ブリジストンの公式サイトでは、スタッドレスは4シーズン持つ事を目指して作られているような記載があったのですが、技術的に可能であっても10シーズン長持ちするタイヤは絶対に作らないでしょうね(笑)売れなくなるし。

 

まとめ

今回はふと疑問に思ったスタッドレスって本当に進化してんの?という疑問についてブリザックを題材に整理してみました。スタッドレスの性能向上は今後どのような方向性で進化するんでしょうね。

 

毎年性能が右肩上がりって凄い事。どっかのゴム会社のように不正などが無いよう開発頑張って欲しいものです。では。